おそるおそる

そちらを向いてみる

すぐ 瞼を閉じる

その

繰り返し

 



息をひそめ

耳をそばだて

そっと わたしは

扉をひらく

 



あなたは やはり

逃げるだろうか

闘牛士が 布を ふるうように

あなたも また

逃げるのだろうか

この 心臓を さらしものにして

 

19歳のとき書いたもの。
闘牛士 と 心臓 というのが 無意識にイメージがリンクしたのだろうと
思う。  カタツムリのように殻の中に隠れようとする自分。
心をさらすときは いつでも とても こわいのだが
それでも やはり さらしてみたくなる。
それは いつも 賭である。